質屋で使用可能な身分証明書とは?必要なものは他にある?

2024/03/26

質屋で使用可能な身分証明書を知っていますか?
質屋で使用可能な身分証明書について詳しく知っている方は少ないと思います。
そんな方向けに質屋で使用可能な身分証明書について詳しく解説します。
すでに詳しい方は、改めて確認するつもりで読んでみて下さい。

この記事では以下の内容について解説します。

・質屋で身分証明書が必要なワケ
・質屋で使用可能な身分証明書とは?
・質屋の借り入れや買取で他に必要なものはある?
・質屋で質入れ買取する際の身分証明書の注意点
・質入れの大まかな流れ

質屋で身分証明書が必要なワケ

古物取引法によって、質屋などで身分証明書の提示が義務付けられています。
身分証がない場合、質入れや買取りは通常不可能です。
この規定は、警察へ協力するためです。
実際、中古品市場には盗品が混ざる可能性が高いです。

数年前には、工事現場から盗まれた鉄などが販売される事件が多発しました。
また、ブランド品の偽物も問題です。
信頼のおける店舗では、警察が頻繁にパトロールしています。
このような状況から、「誰がいつ何を売ったか」を把握することは重要です。
警察の捜査に協力し、犯罪を未然に防ぐとともに、盗品を被害者に返還することが可能です。

質屋で使用可能な身分証明書とは?

基本的には、顔写真付きの公的証明書が必要です。
定期券や診察券などは使用できません。
運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード(住基カード)、後期高齢者医療保険証、身体障がい者手帳、外国人登録証明書、在留カード、特別永住者証明書も使用可能です。

マイナンバーカードに記載された個人識別番号により、個人が特定されるおそれがあります。

銀行などのキャッシュカード、クレジットカード、病院などの受診カード、自宅住所の記載された郵便物や封筒、電気やガスの請求書などは使用不可です。

個人情報が外部に漏洩した場合、以下のような事態が生じる可能性があります。

・居住地の確認
・窓口での結婚手続き、死亡届、離婚手続きなど
・クレジットカードの申請
・ローンの申し込み
・オンラインショッピングなどの契約

一昔前まで、名簿や卒業アルバムなどの「情報」は、悪質業者にとって非常に価値のあるものでした。
個人情報が集約され、上記のような不正行為を可能にするマイナンバーカードは、最も危険なものと言えます。

マイナンバーカードの取り扱いについては質屋も極めて慎重に取り組んでおり、個人識別番号をコピーした時点で法的責任を問われるため、その部分は隠してコピーをしています。
これは、紙幣のコピーと同様の考え方です。

しかし一部の質屋、特に教育水準が不十分な店舗では、ミスを気にして「マイナンバーカードは身分証明書として使用不可」としている場合もあります。
マイナンバーカードは、運転免許証やパスポートとは異なり、平成27年10月5日時点で住民登録がある人々に割り当てられていますが、住所不定の場合でも知人から住所を借りて作成されることもあり、様々な意味で機密性の高い証明書といえます。

質屋の借り入れや買取で他に必要なものはある?

基本的には身分証明書と質入れする物のみですが、質入れの契約時には、預かり品の詳細が記された「質札」という書類が手渡されます。
質入れ契約をする場合、質物の詳細が記された「質札」という書類が提供されます。
この書類には元本や返済期限などの情報も含まれており、質物を引き取る際に必要な引換券となります。
そのため大切に保管しておきましょう。
質札を紛失したり忘れたりした場合は、個人情報の書類が必要です。

質屋で質入れ買取する際の身分証明書の注意点

1万円未満の取引では、個人情報の提出は不要です。
これは、犯罪のリスクが低いためです。
ただし、例外もありますので、注意が必要です。

たとえば、ゲーム、漫画、DVD、CD、書籍などは、1万円未満でも個人情報を提出する必要があります。
これは、盗難商品が混ざっている可能性があるためです。

また、書類の有効期限にも注意が必要です。
例えば、運転免許証やパスポートなどは有効期限があります。
運転免許証の場合は、更新案内が送られてくるので注意が必要ですが、パスポートの場合は見落とすこともあります。

有効期限を忘れることはありますが、悪意がない場合でも重要です。
書類を提出する際は、有効期限に注意しましょう。

質入れの契約時には、預かり品の詳細が記された「質札」という書類が手渡されます。

質入れ契約をする場合、質物の詳細が記された「質札」という書類が提供されます。
この書類には元本や返済期限などの情報も含まれており、質物を引き取る際に必要な引換券となります。

そのため大切に保管しておきましょう。
質札を紛失したり忘れたりした場合は、個人情報の書類が必要です。

質屋では、すべての品物が担保として受け入れられるわけではありません。

時には断られたり、査定額が借りたい金額よりも低くなることもあります。

必要な金額を借りられない場合は、再度品物を選んで質屋に訪れなければなりません。

以下の点を事前に把握しておくと、品物を選びやすくなります。

・どの質屋でも取り扱いがある定番の品物
・スマートフォンやタブレットなど、一部の店舗で質入れが可能な電子機器
・意外な需要があり、価値がある品物
・市場相場が高騰している貴金属

どの質屋でも質入れが許可されていない品物もあります。
質入れする予定の品物が査定の対象として適しているかどうかを確認し、相場を調べた上で質屋に持ち込みましょう。

質入れの大まかな流れ

質入れの大まかな流れは以下の通りです。

・物を担保として渡してお金を貸してもらう
・借りたお金を返済して物を返してもらう

物を担保として渡してお金を貸してもらう

お金を貸してもらう場合、質屋に訪れて担保として物を預ける必要があります。
担保とは、借りたお金が返済されない場合の保証となるものです。
借りた人が返済できなくても、担保の物があれば質屋は損をしません。

品物を預ける際は、以下のルールに従いましょう。

・預ける品物は自分の所有物に限定されます。
・需要があり価値のある品物しか預けることができません。

お金が返ってこない場合、質屋は品物を売却して元を取り戻します。
他人の所有物は売却できないため、預けることができるのは自分の所有物に限られます。
品物を預けると、その場で査定額が提示されます。
査定額に納得したらお金を借りることができます。
借りられる金額は、査定額の範囲内ですので、多額のお金を借りたい場合は、高級品や希少品を担保にする必要があります。

借りたお金を返済して物を返してもらう

借りた資金と利息をすべて返済すれば、預けた品物は返却されます。
元本だけでなく、利息の支払いも必要です。
10万円を借りた場合、元金だけを返済すればよいわけではありません。
質屋で資金を借りた場合、総返済額は質札に記載されています。
質札には借りた金額と、利息に相当する1か月分の手数料または質料が記載されています。

まるみや商店の利息は、3〜8%です。
金額によって変動します。

利息(手数料・保管料)は以下の通りです。

~10.000円未満 8%
~20.000円未満 7%
~100.000円未満 6%
~500.000円未満 5%
~1.000.000円未満 4%
1.000.000円以上 3%

返済期限は3か月で、延長は利息を払うことによって伸ばすことが可能です。

返済期限を「質流期限」と呼ぶのは、期限を過ぎてお金を返せない場合、担保となった品物が「質流れ品」となるからです。

質流れとは、担保となった品物の所有権が質屋に移り、中古品市場に流れてしまうことです。

所有者から離れた品物は、以下の方法で売却されます。

・質屋の店頭で販売される

・質流れ品バーゲンに出品される

・業者間のオークションに出品される

・金・プラチナの買取業者に販売される

質流れした品物は取り戻せませんが、通常は返済期限が過ぎてもすぐに質流れになることはありません。
多くの質屋では、返済期限が近づくと返済意思や期日の確認のために連絡があります。
忘れてしまった場合は、返済の意思を示し、早めに支払いましょう。
返済期限を延長したい場合は、手数料(1か月分以上の利息)を支払って延長することもできます。

まとめ

今回は、質屋で使用可能な身分証明書について詳しく紹介しました。
質屋で使用可能な身分証明書について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
紹介した内容を参考にして質屋で使用可能な身分証明書についての知識を深めて下さい。