お金を借りる際に、「質屋」と「キャッシング」のどちらを利用すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
どちらも資金を用意する手段ではありますが、借入金額や金利、審査の有無、返済方法などに違いがあります。そのため、それぞれの特徴を理解したうえで、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。

本記事でシッカリと解説しています。
仕組みをよく理解しないまま利用してしまうと、本来は別の方法のほうが合っていたにもかかわらず、余計な負担が発生してしまう可能性もあります。
| サービス | 質屋 | キャッシング |
|---|---|---|
| 借入金額 | 担保となる品物の価値の範囲内 | 年収の1/3まで |
| 金利/利息 | 月利3%〜8% | 年利1.5%〜18% |
| 担保・保証人 | 担保が必要 | 不要 |
| 審査の有無 | 不要 | 必要 |
| 借入期間 | 〜3ヶ月間 | 最長で10年 |
| 信用情報への影響 | なし | あり |
| 取引場所 | 店舗 | 店舗 Webサイト |
| 取引の流れ | ①品物を持ち込む ②査定を受ける ③契約を締結する ④査定金額を受け取る ⑤借入金を返済する | ①申し込みを行う ②審査を受ける ③融資を受ける ④借入金を返済する |
本記事では、質屋とキャッシングの違いや、それぞれを利用するメリット・注意点をわかりやすく解説します。
どちらを利用すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
質屋とは

質屋とは、品物を担保にお金を借りることができるサービスです。
ブランド品や宝石類などの価値の高い品物を質屋に預けてお金を借入し、定められた期限までに元金と利息を返済することで、預けた品物が返却されます。
品物を担保に入れているため、借入の際には審査を受ける必要がなく、その場で現金が受け取れるのが特徴です。

金融事故のある方でもご利用いただけます。
ただし、期限内に返済ができないと、品物の所有権が質屋側に移り(通称:質流れ)取り戻せなくなります。
また、質屋では、質預かりのサービスだけでなく、持ち込んだ品物を売却できる買取のサービスも利用できます。
>>質屋とは?定義や仕組み、特徴など初心者向けにわかりやすく解説しているので、合わせてご覧ください。
キャッシングとは
キャッシングとは、銀行や消費者金融が提供する借入サービスで、担保や保証人を提供しなくてもお金が借りられます。
借入の際には利用者の返済能力や信用情報に基づく審査が行われ、審査に通過することで借入ができます。
担保がなくても利用できる手軽さがある一方で、担保を手放して返済を避ける選択肢がないため、借りたお金は必ず返さなければなりません。
質屋とキャッシングの違い

質屋とキャッシングの違いを簡単にまとめると、以下の通りです。
| サービス | 質屋 | キャッシング |
|---|---|---|
| 借入金額 | 担保となる品物の価値の範囲内 | 年収の1/3まで |
| 金利/利息 | 月利3%〜8% | 年利1.5%〜18% |
| 担保・保証人 | 担保が必要 | 不要 |
| 審査の有無 | 不要 | 必要 |
| 借入期間 | 〜3ヶ月間 | 最長で10年 |
| 信用情報への影響 | なし | あり |
| 取引場所 | 店舗 | 店舗 Webサイト |
| 取引の流れ | ①品物を持ち込む ②査定を受ける ③契約を締結する ④査定金額を受け取る ⑤借入金を返済する | ①申し込みを行う ②審査を受ける ③融資を受ける ④借入金を返済する |
では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
借入金額
質屋の借入金額は、担保に入れる品物の価値によって決まります。
例えば、30万円のブランド品を担保に入れる場合、30万円までの借入が可能となり、担保以上の借入はできません。
一方で、キャッシングでは、利用者の返済能力や信用情報に基づく審査で限度額が決められる上に、総量規制によって年収の1/3以上の借入ができないようになっています。
金利/利息
質屋は借入期間が3ヶ月と短くなっているため、金利に関しても「月利」で表記されていることが多いです。
例えば、月利3%で借入をした場合、年利に換算すると年36%となるため、キャッシングと比較すると高い金利が設定されます。
もちろん金利が高くても借入期間が短ければ、利息の負担は少なく抑えられますが、金利の低い手段で借入をしたい場合には、キャッシングを選ぶのがおすすめです。
>>質屋の金利や利息は高い?計算方法や利用するメリット・デメリットまで解説
担保・保証人
質屋では品物を担保にすることでお金を借りる仕組みになっているのに対して、キャッシングでは担保や保証人は不要です。
自分以外に返済を保証する人や物を用意する必要がない分、利用者の収入や勤続年数などが審査され、返済能力が認められる場合にのみ借入ができるようになっています。
審査の有無
質屋では審査を受けることなく、お金を借りることができます。
キャッシングでは必ず審査に通過しないと借入ができないため、信用情報に傷がある方で審査に不安がある方は、質屋を利用するといいでしょう。
借入期間
質屋の借入期間は一般的に3ヶ月までと、短めに設定されています。
利息分を支払うことで借入期間の延長はできますが、基本的に短期間の借入を想定したサービスです。
一方でキャッシングは、返済期間を柔軟に設定することができ、最長で10年程度の返済期間を設定して、月々の返済負担を軽減することもできます。
信用情報への影響
質屋の利用履歴は信用情報に記録されないため、影響などは全くありません。
一方でキャッシングを利用すると、申込履歴や借入/返済履歴などが信用情報機関に記録されます。
信用情報機関に保管された情報は、新たなローンやクレジットカードを利用する際の審査に影響を及ぼすため、無理な借入をしたり、返済を遅れたりしないようにしましょう。
取引場所
質屋は品物を預ける必要があるため、店舗でのみ取引ができるのに対して、キャッシングはネット完結でも利用可能です。
キャッシングでは、店舗での借入だけでなく、スマホアプリから申し込んで借入ができるサービスもあります。
近くにお店がない場合でも、外出先からでも借入ができる柔軟性が、キャッシングの魅力と言えるでしょう。
取引の流れ
質屋では品物を持ち込んで査定を受け、担保の価値に見合ったお金を借りるというのは主な流れになります。
キャッシングでは借入の前に必ず審査を受ける必要があり、審査の結果によって決められた限度額の範囲内でお金が借りられます。
質屋を利用するメリット

質屋を利用するメリットとしては、主に以下の5点が挙げられます。
質屋を利用するメリット
返済をしない選択肢がある
質屋では、返済が難しくなった場合に預けた品物を手放すことで取引を終了できます。
これを「質流れ」といい、品物の所有権が質屋に移る代わりに、それ以降の返済義務や督促・取り立ては一切ありません。

質屋ならではの特徴です。
万が一返せなくなっても精神的な負担なく取引を終えられる仕組みは、キャッシングや消費者金融にはない質屋ならではの安心材料です。
信用情報に利用履歴が記録されない
質屋は「質屋営業法」に基づく業態のため、利用履歴が信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に登録されることはありません。
そのため、質屋を利用しても住宅ローンや自動車ローンの審査、クレジットカードの新規発行に影響することがなく、限度額が下がる心配もありません。
借入の記録を残したくない方にも適した資金調達手段です。
審査を受けなくても利用できる
質屋は品物を担保として預ける仕組みのため、収入証明や信用調査などの審査は一切ありません。必要なのは品物と本人確認書類のみです。
収入のない方、過去に延滞経験がある方、自営業で安定した収入証明が難しい方など、通常の審査に通りにくい状況でも、価値のある品物さえあれば現金を受け取れます。
借入まで短時間で済ませられる
質屋では、店舗で品物の査定を受けて、その場で現金が受け取れるため、短時間で手続きが済ませられます。
審査結果を待つ時間も不要で、査定もスピーディに済ませられるのが魅力です。
借りすぎの心配がない
融資額は査定額が上限となるため、担保価値を超える借入はできません。
同じ品物に対して追加で借入することもできず、利用枠が自動で増える仕組みもないため、多重債務に陥る心配がありません。
返済が難しくなった場合も品物を手放すだけで取引が完了するため、借金が雪だるま式に膨らむキャッシングのようなリスクはありません。
キャッシングを利用するメリット

キャッシングを利用するメリットとしては、主に以下の5点が挙げられます。
キャッシングを利用するメリット
利用枠の範囲内で自由に借入金額を決められる
キャッシングは、審査で設定された利用枠の範囲内で、必要なときに必要な金額を借りられる仕組みです。
たとえば利用枠が50万円であれば、5万円や10万円など、その都度必要な額だけを借入できます。借入と返済を繰り返しながら使えるため、急な出費にも柔軟に対応できます。
ただし、利息は借入残高に応じて日割りで発生するため、こまめに返済しないと総支払額が大きく膨らむ点には注意が必要です。
担保になる品物がなくても借入ができる
キャッシングは無担保・無保証で借入できるため、預ける品物を用意する必要がありません。
審査で返済能力が認められれば利用できる仕組みで、定期収入のある方が主な対象です。
ただし、収入があっても、信用情報の状態、勤続年数、他社の借入状況、総量規制(年収の3分の1まで)などにより、希望どおりに借りられないケースもあります。
金利を低く抑えられる
キャッシングの金利は、質屋(上限年109.5%/相場は月利2〜8%)と比べると低く設定されています。
銀行カードローンの金利相場は年1.5〜15.0%、消費者金融カードローンは年3.0〜18.0%です。ただし、表示されている下限金利(年1.5%等)が適用されるのは限度額数百万円〜の高額融資のケースで、初回利用や少額融資では上限金利(年14〜18%)が適用されるのが一般的です。
それでも短期で完済できれば、質屋よりも利息負担を抑えられます。
来店しなくても借入/返済ができる
キャッシングは店舗だけでなく、Webやスマホアプリから申込・借入・返済まで完結できます。
スマホアプリで即時振込に対応するサービスや、ネットバンキング・提携ATM・コンビニATMでの返済にも対応しており、店舗の営業時間を気にせず24時間利用できるのが利便性の高さにつながっています。
返済計画が柔軟に立てられる
キャッシングは借入金額に応じて、返済回数や毎月の返済額を選択できます。
「短期間で一括返済して利息を抑える」「毎月一定額のリボ払いで月々の負担を軽減する」など、自分のライフスタイルに合わせた返済方法を選べます。
ただし、リボ払いは毎月の返済額が抑えられる一方、元金がなかなか減らず返済期間が長期化しやすいため、総利息が膨らむリスクがある点には注意が必要です。
質屋とキャッシングどっちがおすすめ?

質屋とキャッシングの特長を踏まえて、どちらのサービスがおすすめなのかを解説します。
自分がどちらに当てはまるかをチェックして、利用するサービスを選んでみてください。
質屋がおすすめな人
質屋がおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 審査なしでお金を借りたい人
- その場ですぐに現金を受け取りたい人
質屋では、品物を担保に入れるため、審査を受けずにお金が借りられます。
収入や信用情報に不安があって、審査に通る自信がない方でも、担保価値のある品物さえあれば、誰でも資金調達が可能です。
また、来店から査定を受けて現金を受け取るまで短時間で済ませられるため、すぐに現金を受け取りたい方にも向いています。
キャッシングがおすすめな人
キャッシングがおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 来店せずにお金を借りたい人
- 借入金額を自分で決めたい人
キャッシングは、パソコンやスマホからでも申し込みができるため、来店せずにお金を借りたい人に向いています。
審査に通過すれば、利用枠の範囲内で自由にお金が借りられるため、外出先で現金が必要になった場合でも、コンビニなどを使って借入ができます。
また、借入金額も自分で決められるため、必要な分だけ借りたい方にもおすすめです。
質屋とキャッシングの違いに関するよくある質問
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質屋とキャッシングの利用で必要な書類はありますか?
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質屋もキャッシングも利用の際には、本人確認書類が必要です。
また、キャッシングでは一定以上の借入希望額を申し込む場合には、収入証明書(源泉徴収票や給与明細書など)の提出が求められます。
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質屋とキャッシングの返済が遅れた場合どうなりますか?
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質屋の場合は、利息分のみを返済することで借入期間を延長することができます。
返済が遅れても催促などはなく、期限内に返済が行われない場合は、担保に入れた品物の所有権が質屋側に移ります。
キャッシングの返済が遅れた場合には、メールや電話などを通じて返済の催促が行われ、遅れた期間分の遅延損害金の支払いが求められます。
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質屋とキャッシングの借入上限はありますか?
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質屋では、担保に入れる品物の価値が借入上限となります。
一方でキャッシングの借入上限は、利用者の返済能力や信用情報、総量規制(年収の1/3)によって利用枠が定められます。
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質屋とキャッシングは何歳から利用できますか?
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質屋とキャッシングは基本的に未成年は利用できません。
また、法的な成年年齢は18歳ではありますが、業者によって利用年齢が「18歳以上」または「20歳以上」と異なるため、確認が必要です。
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質屋とキャッシングの違いについて解説しました。
借入金額や金利などの違いもありますが、「質屋は審査なしでお金が借りられる」というのは、大きな違いなのではないでしょうか。
審査に不安があってお金が借りられない方でも、価値のある品物を所有していれば、質屋を通じてスムーズに資金調達ができます。
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