「質屋でパソコンって売れるの?」「パソコンを質入れして一時的にお金を借りたいだけなんだけど…」 パソコンを手元に持っている方の中には、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、多くの質屋ではパソコンの買取も質入れ(質預かり)も取り扱っています。
ただし、メーカーや年式、状態によって対応の可否や査定額は大きく変わるため、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。

事前に確認しておきましょう。
この記事では、大阪で質屋・買取店を営む丸宮商店が、質屋でパソコンを売る・質入れする際の流れと注意点をまとめました。
>>パソコンを高く売るコツは?業者選びや初期化、データ消去の手順も解説
目次
質屋にパソコンを持ち込む前に知っておきたいこと

パソコンを持ち込む前に知っておきたいこととして、以下が挙げられます。
知っておきたいこと
- データは消去しなくても査定・取引できる
- 査定額が高いうちに持ち込むのがコツ
データは消去しなくても査定・取引できる
よくいただくご質問が「データを消去しないと質入れや買取はできませんよね?」というものですが、データ消去の作業をしなくても質入れや買取は可能です。
個人情報が心配な方は、事前にご自身でデータ消去をしておくと安心です。
査定額が高いうちに持ち込むのがコツ
パソコンはノートPC・デスクトップPCどちらも、新製品の発売と同時に旧モデルの査定額が落ちます。
「そろそろ買い替えようかな」「しばらく使っていないな」と感じたタイミングで早めに査定に出すことが、高価買取・高額質入れにつながります。
質屋でパソコンを質入れするときの流れ

初めて質屋を利用する方向けに、パソコンを質入れするときの基本的な流れを紹介します。
来店から現金受け取りまでのステップ
- 来店・査定依頼:パソコン本体と付属品を持参
- 査定:メーカー・型番・年式・状態をチェック
- 融資額の提示:査定額をもとに貸付金額を提示
- 契約・本人確認:質札(しちふだ)を発行、本人確認書類を提示
- 現金受け取り:その場で現金を受け取って完了
店舗によっては、事前に電話・メール・LINEで簡易査定を受け付けているところもあります。高額な機種や特殊な型番の場合、来店前に問い合わせておくとスムーズです。
質入れに必要な本人確認書類
質屋の利用には、古物営業法・質屋営業法に基づく本人確認が必要です。現住所が記載された公的機関発行の書類を持参しましょう。
身分証
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート(2020年2月4日以降に申請されたものは住所記載がないため、補助書類として公共料金の領収書などが別途必要)
- 在留カード・特別永住者証明書
- 資格確認書(2024年12月以降、従来の健康保険証に代わって発行されるもの)
各都道府県の青少年健全育成条例により、18歳未満の方からの質取り・買取は禁止されています。
また、18歳以上であっても高校生の方は保護者の同意書が必要になる店舗が多いため、事前にご確認ください。
質預かり期間と利息の仕組み
質屋でパソコンを預けたときの基本ルールは次のとおりです。
ルール
- 質預かり期間:原則3ヶ月(延長可能)
- 利息:質屋営業法により月利9%が上限(店舗ごとに異なる)
- 質流れ:期限内に元金と利息を返済できない場合、パソコンの所有権が質屋に移る
実際の質屋では、多くの場合3ヶ月を流質期限として設定しています。
利息については、質屋営業法の上限は月利9%ですが、近年は貸付金額に応じて利率を下げる「段階金利」を採用している店舗が増えており、10万円以上の融資であれば月利1〜3%台に設定している質屋もあります。

質流れになると、パソコンは質屋の商品として販売されます。
大切なパソコンを失わないためにも、返済期限前に連絡を入れることが大切です。多くの質屋では、利息のみの支払いで期間延長に応じてくれます。
質屋でのパソコン査定額を左右するポイント

質屋でパソコンの査定額が決まる要素は、大きく分けてメーカー・スペック・状態の3つです。
中古市場で需要の高いメーカーは、質屋でも高めの査定が出やすい傾向があります。

以下代表的なメーカー・シリーズになります。
| メーカー | 代表シリーズ | 査定傾向・特徴 |
|---|---|---|
| Apple | MacBook / iMac | 中古市場での人気が圧倒的に高く、古いモデルでも査定額が付きやすい。特にMシリーズ搭載モデルは高価買取の対象。 |
| Panasonic | Let’s note | 法人需要が強く、中古市場でも高価格帯を維持。耐久性・動作の安定感に定評があり、ビジネス用途モデルとして質屋・買取店ともに評価が高い。 |
| VAIO | VAIO S / SX / Zシリーズ | 高品質・デザイン性の高さからビジネスマンやクリエイターに人気。ハイエンドモデルは買取相場が比較的高く推移している。 |
| 富士通 | FMV / LIFEBOOK | 国内ブランドとして長年の実績があり、ビジネス用途のLIFEBOOK UHシリーズなど軽量モデルは中古でも安定した需要がある。 |
| NEC | LAVIE | 国内ブランドで流通量が多く、家庭用・ビジネス用ともに中古市場で広く取引されている。 |
| Dynabook (旧東芝) |
dynabook | 2018年に東芝からシャープに事業譲渡され、現在はシャープ傘下で展開。ビジネスモデルを中心に中古市場でも安定した需要がある。 |
| Microsoft | Surfaceシリーズ | 2-in-1タイプの人気が高く、Pro・Laptopシリーズは中古市場でも需要が強い。 |
| Lenovo / DELL / HP / ASUS | ThinkPad / XPS / EliteBook / ZenBook など | モデル・スペック・発売時期によって査定差が非常に大きい。ビジネス向けの上位モデルは高価買取の対象になりやすい一方、エントリーモデルは値が付きにくい傾向。 |
自作パソコンやBTOパソコンは、販売価格の割に査定が低くなる傾向があります。
スペックと年式も査定に直結する
同じメーカー・シリーズでも、スペックと年式によって査定額は大きく変わります。パソコンを質入れ・買取に出す前に、以下のポイントを確認しておくと目安が立てやすくなります。
主なスペック
- CPU:Intel Core i5・i7・Core Ultra、AMD Ryzen 5・7、Apple シリコン(M1/M2/M3/M4/M5)など、世代が新しいほど高評価。特にIntel第7世代以前のCPUはWindows 11非対応のため、買取対象外となる店舗もあります
- メモリ:16GB以上が現在の標準ライン。8GBは最低ライン扱いで、32GB以上だと大きな加点要素になります
- ストレージ:SSD搭載は必須。512GB以上が目安で、1TB以上だとさらに高評価。HDDのみの機種は査定額が大幅に下がります
- 年式:発売から3〜5年以内が目安。5年を超えると査定額が急激に下がる傾向があります
- OS:Windows 11に対応しているかどうかは大きなポイント。macOSは最新バージョンへのアップデート可否で評価が変わります
質屋でパソコンの買取・質入れを断られるケース

どんなパソコンでも質屋に持ち込めるわけではありません。
以下のケースは取扱い不可、または大幅減額になる可能性があります。事前にチェックしておくと、無駄足を避けられます。
バッテリーが膨張しているノートパソコン
リチウムイオンバッテリーの膨張は発火・破裂の危険があるため、ほとんどの質屋で買取・質入れ不可となります。
次のような兆候がある場合はバッテリーが膨張している可能性が高いため、使用をただちに中止してください。
- キーボードやトラックパッドが浮き上がっている
- 底面のカバーが変形している、または膨らんでいる
- 平らな面に置くとガタつく
- 画面(ディスプレイ)が完全に閉じない、または閉じてもズレている
自分で分解してバッテリーを取り外そうとしたり、膨張部分に穴を開けたり押さえつけたりするのは絶対にやめてください。
発火・爆発の危険があります。電源を切ってACアダプターを外したあと、メーカーサポートまたはパソコン修理専門店に相談してください。
処分する場合は、自治体の小型家電リサイクル回収や、家電量販店の回収ボックスを利用するのが安全です。
会社支給・リース契約のパソコン
所有権が個人にないパソコンは、質屋で取り扱うことができません。質屋営業法・古物営業法により、所有者本人しか取引できないためです。
- 勤務先から支給されたパソコン
- リース契約中のパソコン
- 学校や会社の資産管理シール(資産番号・管理タグ)が貼られた端末
- MDM(モバイルデバイス管理)や企業の管理ツールが導入されている端末
勤務先のパソコンを無断で売却すると、業務上横領などの刑事責任を問われる可能性もあります。個人所有であることが確認できない場合、質屋側は安全のために取引を断ります。
古すぎる・動作しないパソコン
次のような状態のパソコンは、買取価格が付かない場合があります。
- OS のサポートが終了しているモデル(Windows 10は2025年10月14日にサポート終了済み)
- Windows 11 非対応のモデル(Intel 第7世代以前のCPU搭載機など)
- 電源が入らない、起動しない
- 液晶画面が割れている、または表示できない
- キーボードが反応しない、USBポートが認識しない
ただし、パーツ取り・ジャンク品として数百円〜数千円で引き取ってくれる店舗もあります。
特にメモリ・SSD・グラフィックボードなど内部パーツに価値がある場合は査定対象となることも。動かないパソコンでも、まずは相談してみるのがおすすめです。
パソコンを質入れする前にやっておきたい準備

パソコンを質入れする前にやっておきたい準備として、以下が挙げられます。
やっておきたい準備
- 買取の場合はデータ消去を済ませる
- ソフトウェアのライセンス解除
買取の場合はデータ消去を済ませる
買取ではパソコンの所有権が質屋に移るため、事前のデータ消去を推奨します。質屋によっては消去をサポートしてくれる店舗もありますが、自分で初期化してから持ち込むのが安全です。

質入れの場合はデータ消去不要です。
質入れでは、期限内に返済すればパソコンが戻ってくるため、基本的にデータ消去は不要です。ただし、質流れになった場合に備えて、重要なデータは別途バックアップを取っておくと安心です。
ソフトウェアのライセンス解除
Microsoft Office や Adobe Creative Cloud などの有料ソフトを使っている場合、初期化前にライセンス解除を済ませておきましょう。
質屋でのパソコン買取に関するよくある質問
-
質屋でパソコンを質入れするとき、データ消去は必要ですか?
-
質入れの場合、期限内に返済すればパソコンが戻ってくるため、データ消去は原則不要です。
ただし、質流れのリスクも考慮して、大切なデータは別途バックアップしておくことをおすすめします。
-
質預かりの期限を過ぎるとどうなりますか?
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期限内に元金と利息を返済できない場合、パソコンの所有権が質屋に移る「質流れ」となります。
パソコンの質入れ(質預かり)・買取は丸宮商店へ
質屋では、パソコンの質入れと買取の両方に対応しています。
「一時的に現金が必要なだけ」なら質入れ、「手放すことが決まっている」なら買取と、状況に合わせて使い分けるのが賢い活用方法です。
査定額を少しでも上げるためには、メーカー・スペック・年式・付属品の状態をあらかじめ確認し、データ消去やライセンス解除など、事前の準備もしっかり整えておきましょう。
丸宮商店では、パソコンの質入れ・買取のご相談を承っています。LINEやお電話でお気軽にお問い合わせください。
