質屋の金利や利息は高い?計算方法や利用するメリット・デメリットまで解説 | 丸宮商店

質屋の金利や利息は高い?計算方法や利用するメリット・デメリットまで解説

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質屋の金利や利息は高い?計算方法や利用するメリット・デメリットまで解説

質屋では利息がかかるのか」「どのような仕組みで利息が決まるのか」このような疑問をお持ちではないでしょうか。

実際に質屋の利用を検討していても、利息や支払い方法を正しく理解していないと、思わぬ損に繋がる可能性があります。

そこで本記事では、質屋で発生する利息の基本、計算方法、さらに利用するメリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。

仕組みを知っておくことで、安心して賢く質屋を活用できますので、ぜひ最後までご覧ください。

質屋で利息がかかる理由

質屋の利息

質屋では品物を担保にお金を借りるため、その対価として利息(質料)が発生します。

質料には、通常の金銭貸借に伴う利息だけでなく、質入れした品物を安全に保管するための管理費用や、質札の発行手数料などが含まれています。

この仕組みにより、質屋は審査なしで即日融資を提供できる一方、品物の保管・管理にかかるコストを補う必要があります。そのため、借入時には「利息+保管料」が合算された質料を支払う形となります。

質屋ごとに費用の内訳や利率の設定が異なるため、利用前に確認することが重要です。

一般的な利息の目安

質屋の利息は法律により最大で年109.5%(1日0.3%)まで認められていますが、実際の利率は質屋ごとに設定され、月利3〜8%程度に収まります。

高額融資では利率が低く、小口融資では高くなる傾向があります。

例えば、月利8%の場合、1万円を1カ月借りると利息は800円です。同じ地域でも店舗ごとの差が大きいため、利用前に利率を比較することが大切です。

以下の表は、当社の質入れ金額ごとの利率になります。

質入れ金額質量
〜10,000円未満8%
10,000円〜20,000円未満7%
20,000円〜100,000円未満6%
100,000円〜500,000円未満5%
500,000円〜1,000,000円未満4%
1,000,000円以上3%

利息の利息の計算方法

質屋の利息は基本的に「元金 × 月利」で計算され、1カ月単位で課金されます

例えば、1万円を月利8%で借りた場合、1カ月の利息は800円です。多くの質屋では日割り計算が行われず、翌日に返しても1カ月分の利息がかかる点が特徴です。

返済時には「元金+経過月数分の利息」をまとめて支払う必要があり、利息のみを支払って質預かり期間(流質期限)を延長することも可能です。

以下の表は、ローン総費用の代表例になります。

返済時期ローンの総費用
4/30までに返済の場合100,000円+5,000円(1カ月)=105,000円
5/31までに返済の場合100,000円+10,000円(2カ月)=110,000円
6/30までに返済の場合100,000円+15,000円(3カ月)=115,000円

借入期間が長いほど利息負担が増えるため、短期間で返済するほどコストを抑えられます。事前に利率と計算方法を確認することが重要です。

質屋の利息の支払い方法

質屋での利息支払いは基本的に店頭で行い、現金払いが一般的です。

期限内に元金と利息を一括返済すれば品物を取り戻せますが、利息のみ支払って期間を延長することも可能です。

延長は通常1カ月単位で行われ、利息を支払うたびに流質期限が伸びる仕組みです。一部の質屋では銀行振込による利息支払いも認めていますが、店舗ごとに対応が異なります。

返済が難しい場合、期限内に何も支払わなければ品物は質流れとなり、所有権が質屋に移ります。その後の返済義務や督促は発生しないため、事前に支払い計画を立てて利用することが重要です。

質屋とカードローン・消費者金融の違い

質屋は品物を担保にするため審査が不要で、収入や信用情報に関係なく誰でも利用できます

一方、カードローンや消費者金融は審査があり、返済能力や信用情報に問題があると借入できません。

返済できない場合も大きく異なり、質屋では担保が処分されるだけで追加の借金は残りませんが、カードローンは返済義務が残り、延滞すれば督促や法的手続きが行われます。

利息の上限も異なり、消費者金融の金利は、法律により 年20%以下(借入額に応じて15〜20%以内) に制限されています。一方、質屋は質屋営業法により年109.5%まで認められています。

項目質屋カードローン・消費者金融
利用条件・審査・担保を預ければ借入可能
・収入や信用情報のチェック×
・基本的に誰でも利用できる
・必ず審査がある
・収入・勤務状況
・信用情報を確認
・返済能力がないと借入不可
返済できない場合・担保が処分されて完了
・追加の借金は残らない
・返済義務が残る
・延滞すると督促、遅延損害金、最悪法的措置
金利の上限・年109.5%まで・年20%以下
特徴・リスク・審査不要で使いやすい
・担保を失うリスクはあるが、借金は増えない
・無担保で借りられるが、返済不能時の負担が大きい
向いているケース・信用情報に不安がある場合
・短い期間だけ現金が必要な際
・安定した収入があり、計画的に返済できる場合

このように、仕組み・リスク・金利の設定に大きな違いがある点を理解して利用することが重要です。

質屋を利用するメリット

質屋のメリットデメリット

質屋の最大のメリットは、担保となる品物さえあれば審査なしで即日現金を得られる点です。急ぎの出費でも利用しやすく、返済すれば品物を取り戻せます。

また、返済できなかった場合も品物が質流れになるだけで借金が残らず、督促や取り立てが発生しないため精神的負担が少ない特徴があります。

さらに、売却とは異なりあくまで「一時的に預けるだけ」なので、愛用品を手放さずに済む可能性がある点もメリットです。

高額品を担保にしやすいことから、貴金属や時計など価値が一定の品を持っている場合は特に利用しやすい仕組みといえます。

質屋を利用するデメリット

質屋のデメリットは、返済できなければ預けた品物を失うリスクがあることです。

また、質入れの査定額は一般的に買取より低く、希望額を満たさない場合があります。さらに、質屋は法律上高金利が認められているため、長期間借り続けると利息負担が大きくなり、返済総額が重くなる点にも注意が必要です。

特に、月利数%台でも、数カ月延長を重ねると利息が増えやすく、短期間での返済が前提のサービスといえます。

また、多くの質屋は店頭での返済が前提となるため、オンラインだけで完結しにくい点があります。

質屋の利息に関する法律上の上限

質屋の法律

質屋の利息には法的な上限があり、質屋営業法によって年109.5%を上限とする特例が定められています。この制度は、質屋が預かった品物を保管・管理するために一定のコストを負担する点を踏まえたものです。

ただし、実際にこの上限金利を適用している店舗ばかりではなく、多くの質屋では地域性や競合状況を考慮し、月利3〜8%程度に抑えた利率を設定しています。

とはいえ、消費者金融(年15〜20%以内)と比べると依然として高い水準であるため、利用期間が長くなるほど負担は大きくなります。短期利用を前提に慎重に利用することが重要です。

参照:質屋営業法

質屋に関連するよくある質問

元金や利息を払えなくなった場合はどうなりますか?

返済期限までに支払えない場合、預けた品物は質流れとなり、所有権が質屋に移ります。
それ以降の返済義務や督促は発生しません。返済が難しい場合は、利息のみ支払い質預かり期限を延長する方法(利上げ)も可能です。期限が近いときは早めに相談するのが安心です。

質屋の利息は何%ですか?

利率は質屋や融資額によって異なりますが、多くは月利3〜8%で設定されています。
法律上は年109.5%まで可能ですが、店舗ごとに方針が異なり、高額融資ほど利率が低く、小口融資ほど高くなる傾向があります。

質屋で高く売れるものは何ですか?

金・プラチナなどの貴金属、ロレックスのような高級時計は安定して高値がつきやすい品目です。
宝石類やブランドバッグも需要があり、質入れや買取で高評価になりやすい傾向があります。

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