「質屋と買取店って何が違うの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
どちらもお金を調達する手段ではある一方で、品物の取り扱いや査定額、取引の流れが異なるサービスでもあるため、特徴を理解した上で利用するのが重要です。
今回は質屋と買取店の違いについて、昭和24年創業の質屋・まるみや商店が解説します!
質屋と買取店のどちらを利用しようか迷っている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
目次
質屋とは
質屋とは、品物を担保にお金を借りることができる金融サービスを提供する業者です。
質預かりでは品物を売るのではなく、質屋に預けることでお金を借入し、定められた期限までに元金と利息を返済すると、品物が返却されます。
期限までに返済ができなかった場合には、品物の所有権が質屋側に移る(通称:質流れ)ため、返済をせずに品物を手放すという選択肢もあるのが特徴です。
なお、一般的な質屋では、「質入れ」に加えて「買取」のサービスも受け付けており、お好きな方を選ぶことができます。
買取店とは
買取とは、品物を売却して代金を受け取れるサービスを提供する業者です。
物を売ってお金を得る仕組みになっているため、品物は手放すことになりますが、受け取った代金を返済する必要はありません。
取り扱いの幅が広いのも特徴で、ブランド品や貴金属だけでなく、家の中にある不用品も買い取ってもらうことで現金化できます。
また、買取店では「買取」のみに対応しており、質預かりのサービスは利用できません。
質屋と買取の4つの違い

質屋と買取の違いを簡単にまとめると、以下の通りです。
| サービス | 質屋(質預かり) | 買取 |
|---|---|---|
| 品物の取り扱い | 品物を取り戻せる | 品物を取り戻せない |
| 査定額 | 相場よりもやや低い | 相場通りの金額 |
| 取引場所 | 店舗 | 店舗 Webサイト |
| 取引の流れ | ①品物を持ち込む ②査定を受ける ③契約を締結する ④査定金額を受け取る ⑤借入金を返済する | ①品物を持ち込む ②査定を受ける ③契約を締結する ④査定金額を受け取る |
では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
品物の取り扱い
品物の取り扱い方では、質預かりでは預けた品物を取り戻せるのに対して、買取では品物は取り戻せません。
質預かりは品物を担保にお金を借りる仕組みになっているため、借りたお金を返済すれば、預けた品物は返却されます。
一方で、買取では品物を売却してお金を受け取る仕組みになっており、一度売った品物は戻ってきません。
なお、質屋では「質預かり」と「買取」の両方に対応しているため、品物を手放してもいいかどうかを基準に利用するサービスを選べますが、買取店は「買取」のみしか利用できません。
査定額
査定額に関しては、質預かりは買取と比較して相場よりも低い査定額が提示される可能性が高いです。
質預かりでは、預かり期限の3ヶ月後の相場変動を踏まえた上で査定を行うため、預けた時点での相場よりも低い金額が提示されやすくなります。
一方で、買取では売った時点での相場を元に買取価格が提示されるため、相場通りの金額で売れることが多いです。
取引場所
質屋は品物を預ける必要があるため、店舗でのみ取引ができるのに対して、買取店はネット完結でも利用可能です。
買取サービスには、店舗買取以外にも、宅配買取や出張買取といった選択肢があり、ネットで申し込んで自宅にいたまま品物を売却できます。
近くにお店がない場合には、宅配買取を利用して不用品を売るのがおすすめです。
取引の流れ
品物を持ち込んで査定を受けるまでの流れは、質預かりも買取も共通ですが、質預かりは借りたお金を返済する必要があります。
買取では品物を売却して受け取ったお金は自分のものになり、取引は終了しますが、質屋は借りたお金を返すまでがセットです。
質屋を利用する4つのメリット

質屋を利用するメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
返済後に品物を取り戻せる
質屋で質預かりを利用する場合、借りたお金を返済すれば、預けた品物を取り戻せます。
一時的に現金が必要だけど、大切な品物を手放したくない場合には、質預かりを利用するのがおすすめです。
ただし、返済期限を過ぎると品物の所有権が質屋側に移るため、計画的に利用する必要があります。
審査なしでお金が借りられる
質預かりはお金の借入を行う金融サービスではありますが、審査を受けずに利用できます。
担保として預ける品物があるため、審査を行う必要がなく、質屋での借入履歴は信用情報にも記録されません。
収入面で審査に不安がある方などで、換金性の高い品物を所有している場合には、質預かりを使った資金調達を検討してみてください。
質屋で買取を選ぶこともできる
質屋では買取サービスも取り扱っているため、来店後にどちらのサービスを利用するかを決められます。
買取業者では基本的に買取サービスのみに対応しており、質預かりのサービスは使えません。
ちなみに、まるみや商店では、質預かり・買取の両方に対応しており、経験豊富な鑑定士による質の高い査定を実施しております。
返済をしない選択肢もある
質預かりでは、借りたお金を返済せず、預けた品物を手放す選択もできます。
返済をしなくても担保として預けた品物の所有権が質屋側に移るだけなので、利用者側にペナルティが科されるわけではありません。
「返済をして品物を取り戻す」と「返済をせずに品物を手放す」の2つの選択肢からご利用状況に合わせて判断をしてください。
買取を利用する4つのメリット

買取を利用するメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
質屋との比較も踏まえながら、買取サービスの特徴を把握していきましょう。
品物を即現金化できる
買取では、不要な品物をその場で現金化できるのが強みです。
店舗に品物を持ち込んで査定を受ければ、その日のうちに現金が受け取れるため、急な出費などがあった際にも対応できるでしょう。
査定価格が質預かりよりも高い傾向にある
査定金額は、質預かりよりも買取の方が高い傾向にあります。
質預かりでは、返済期限の3ヶ月後の相場変動を含めた査定を行うため、リアルタイムの相場よりも査定金額が低くなりやすいです。
少しでも高く売りたいと思っている方は、査定金額が高くなりやすい買取サービスを使うといいでしょう。
在宅で利用できるサービスがある
宅配買取や出張買取など、在宅で利用できるサービスも利用できます。
お近くに店舗がない場合には、申し込みができて売却まで自宅で完結する買取サービスを利用する方が便利です。
不用品の整理ができる
買取サービスは、家の中にある不用品をまとめて処分するのにも利用できます。
家の中を整理したい時や引越しで不要なものを処分したい際には、買取サービスを使って、不用品をまとめて片付けるのがおすすめです。
質屋と買取どっちがおすすめ?

質屋と買取の特長を踏まえて、どちらのサービスがおすすめなのかを解説します。
自分がどちらに当てはまるかをチェックして、利用するサービスを選んでみてください。
質屋がおすすめな人
質屋がおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 大切な品物で手放したくない
- 一時的にお金が必要
現金は必要だけど大切な品物を手放したくない場合には、質預かりを使ってお金を借りた方がいいでしょう。
一時的な出費でお金が必要で、返済の目処が立っている場合にも、質預かりによる資金調達が向いています。
買取がおすすめな人
買取がおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 品物が不用品で処分したいと思っている
- 少しでも高い査定額で売りたい
不要な品物で手放しても問題ない方は、買取で売却をして現金を手に入れるのがおすすめです。
さらに、買取の方が質預かりよりも査定金額が高いため、より高く売りたいという方にも買取は向いています。
質屋・買取で査定額を上げる4つのポイント

質屋や買取を利用する際に、査定額を上げるポイントを解説します。
より多くの現金を手に入れたい方は、以下の4点を意識してみてください。
では、それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
品物の状態を綺麗に保つ
質屋や買取での査定額は、品物の状態に左右されるため、できるだけ綺麗な状態に保つのが大切です。
劣化を招かないよう品物に応じた適切な保管を行うのはもちろん、査定を受ける前に綺麗に掃除をしておきましょう。
また、見た目だけでなく匂いにも気を遣って、食べ物や香水の匂いなどで使用感が残らないようにしてください。
付属品と一緒に持ち込む
箱や説明書、保証書など、品物本体とは別に付属品がある場合は、一緒に査定に出してください。
付属品が揃っている方が査定額が高くなりやすいため、購入時に揃っていた物は大切に保管しておきましょう。
季節や時期を考慮して査定に出す
ブランド品や貴金属は、季節や時期によって需要が変化するため、高く売れるタイミングで査定に出すのがポイントです。
例えば、ボーナスが出る季節やクリスマスなど、ブランド品の需要が高まるため、買取価格が上がる傾向にあります。
その他にも、SNSで話題になったり、メディアで取り上げられたりしたブランド品の買取価格が急騰するケースもあるでしょう。
専門知識が豊富な査定員が在籍する業者に依頼する
高価なブランド品や貴金属、腕時計などは、専門知識や業界経験が豊富な査定員・鑑定士が在籍する業者に依頼しましょう。
品物の価値を正確に見定めてくれて、相場に見合った納得の金額で買い取ってくれます。
昭和24年創業のまるみや商店では、専門知識が豊富なプロの鑑定士による査定が受けられる上、査定金額に関する説明も丁寧に行うため、初めての方でも安心です!
質屋と買取の違いに関するよくある質問
質屋と買取の違いに関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ方は参考にしてみてください。
質屋や買取の査定額はどうやって決まるの?
品物の状態や持ち込んだ時点での需要に応じて査定額が決まります。
一般的には売値の30%が査定額の基準になりますが、ブランド品や腕時計などは、需要や状態に応じて売値の50%〜80%程度の値段がつくこともあります。
質屋や買取で持ち込んだ品物が偽物だった場合どうなる?
査定の段階で偽物であることが明らかになった場合には、質入れや買取を断られるケースが多いです。
また、お店側が誤って偽物を買い取ってしまった場合でも、契約の条件によっては事後的に買取契約の解除や返金が求められることもあります。
質屋で返済ができない時に延長してもらうことはできる?
期限内の返済ができない場合には、利息部分を支払うことで借入期間の延長が可能です。
まるみや商店では、借入期間が原則3ヶ月になっており、期限内の返済ができない場合には、利息のみを支払うことで期限の延長ができます。
質屋でお金を借りた場合の利子ってどれぐらい?
質屋の利子は「月利」で設定されていることが多く、月利9%が上限として定められています。
まるみや商店では、質入れ金額に応じて月利3%〜8%の利率が設定されます。
高く売りたい場合には質屋と買取どっちがいい?
高く売りたい場合には「買取」を利用するのがおすすめです。
質預かりでは、返済期限の3ヶ月後の相場変動を加味した上で査定を行うため、持ち込んだ時点の相場よりも低い査定金額が提示される傾向にあります。
質屋では「質預かり」と「買取」の両方に対応しているため、サービスの特徴と査定金額を比較した上で、利用するサービスを選ぶといいでしょう。
質屋で同じ品物を何度も質入れしてお金を借りることはできる?
同じ品物でも何度も質入れで利用することはできます。
大阪の質屋・買取なら創業70年のまるみや商店にお任せ!
質屋と買取の違いについて解説しました。
査定に出した品物が戻ってくるかどうかなど、質屋と買取は似たように見えて、サービスの形が大きく異なります。
また、質屋では「質預かり」と「買取」の両方に対応しているため、それぞれのサービスの特徴やメリット・デメリットを把握した上で、自分に合った形でお金を調達できるでしょう。
大阪でブランド品や時計、ジュエリーの質入れ・買取を検討されている方は、昭和24年創業でプロの鑑定士による丁寧な査定が受けられる「まるみや商店」をぜひご利用ください!
