お金を借りる時に「質屋」と「キャッシング」どちらがいいの?と疑問に思っている方も多いでしょう。
どちらもお金を借りる手段ではありますが、借入金額や金利、審査の有無など、異なる点が数多くあるため、サービスの特徴を把握した上で利用するのが大切です。
今回は質屋とキャッシングの違いについて、昭和24年創業の質屋・まるみや商店が解説します!
お金を借りる方法で迷っている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
目次
質屋とは
質屋とは、品物を担保にお金を借りることができるサービスです。
ブランド品や宝石類などの価値の高い品物を質屋に預けてお金を借入し、定められた期限までに元金と利息を返済することで、預けた品物が返却されます。
品物を担保に入れているため、借入の際には審査を受ける必要がなく、その場で現金が受け取れるのが特徴です。
ただし、期限内に返済ができないと、品物の所有権が質屋側に移り(通称:質流れ)取り戻せなくなります。
また、質屋では、質預かりのサービスだけでなく、持ち込んだ品物を売却できる買取のサービスも利用できます。
キャッシングとは
キャッシングとは、銀行や消費者金融が提供する借入サービスで、担保や保証人を提供しなくてもお金が借りられます。
借入の際には利用者の返済能力や信用情報に基づく審査が行われ、審査に通過することで借入ができます。
担保がなくても利用できる手軽さがある一方で、担保を手放して返済を避ける選択肢がないため、借りたお金は必ず返さなければなりません。
質屋とキャッシングの8つの違い

質屋とキャッシングの違いを簡単にまとめると、以下の通りです。
| サービス | 質屋 | キャッシング |
|---|---|---|
| 借入金額 | 担保となる品物の価値の範囲内 | 年収の1/3まで |
| 金利/利息 | 月利3%〜8% | 年利1.5%〜18% |
| 担保・保証人 | 担保が必要 | 不要 |
| 審査の有無 | 不要 | 必要 |
| 借入期間 | 〜3ヶ月間 | 最長で10年 |
| 信用情報への影響 | なし | あり |
| 取引場所 | 店舗 | 店舗 Webサイト |
| 取引の流れ | ①品物を持ち込む ②査定を受ける ③契約を締結する ④査定金額を受け取る ⑤借入金を返済する | ①申し込みを行う ②審査を受ける ③融資を受ける ④借入金を返済する |
では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
借入金額
質屋の借入金額は、担保に入れる品物の価値によって決まります。
例えば、30万円のブランド品を担保に入れる場合、30万円までの借入が可能となり、担保以上の借入はできません。
一方で、キャッシングでは、利用者の返済能力や信用情報に基づく審査で限度額が決められる上に、総量規制によって年収の1/3以上の借入ができないようになっています。
金利/利息
質屋は借入期間が3ヶ月と短くなっているため、金利に関しても「月利」で表記されていることが多いです。
例えば、月利3%で借入をした場合、年利に換算すると年36%となるため、キャッシングと比較すると高い金利が設定されます。
もちろん金利が高くても借入期間が短ければ、利息の負担は少なく抑えられますが、金利の低い手段で借入をしたい場合には、キャッシングを選ぶのがおすすめです。
担保・保証人
質屋では品物を担保にすることでお金を借りる仕組みになっているのに対して、キャッシングでは担保や保証人は不要です。
自分以外に返済を保証する人や物を用意する必要がない分、利用者の収入や勤続年数などが審査され、返済能力が認められる場合にのみ借入ができるようになっています。
審査の有無
質屋では審査を受けることなく、お金を借りることができます。
キャッシングでは必ず審査に通過しないと借入ができないため、信用情報に傷がある方で審査に不安がある方は、質屋を利用するといいでしょう。
借入期間
質屋の借入期間は一般的に3ヶ月までと、短めに設定されています。
利息分を支払うことで借入期間の延長はできますが、基本的に短期間の借入を想定したサービスです。
一方でキャッシングは、返済期間を柔軟に設定することができ、最長で10年程度の返済期間を設定して、月々の返済負担を軽減することもできます。
信用情報への影響
質屋の利用履歴は信用情報に記録されないため、影響などは全くありません。
一方でキャッシングを利用すると、申込履歴や借入/返済履歴などが信用情報機関に記録されます。
信用情報機関に保管された情報は、新たなローンやクレジットカードを利用する際の審査に影響を及ぼすため、無理な借入をしたり、返済を遅れたりしないようにしましょう。
取引場所
質屋は品物を預ける必要があるため、店舗でのみ取引ができるのに対して、キャッシングはネット完結でも利用可能です。
キャッシングでは、店舗での借入だけでなく、スマホアプリから申し込んで借入ができるサービスもあります。
近くにお店がない場合でも、外出先からでも借入ができる柔軟性が、キャッシングの魅力と言えるでしょう。
取引の流れ
質屋では品物を持ち込んで査定を受け、担保の価値に見合ったお金を借りるというのは主な流れになります。
キャッシングでは借入の前に必ず審査を受ける必要があり、審査の結果によって決められた限度額の範囲内でお金が借りられます。
質屋を利用する5つのメリット

質屋を利用するメリットとしては、主に以下の5点が挙げられます。
キャッシングと比較をしながらメリットを理解していきましょう。
返済をしない選択肢がある
質屋では、担保に入れた品物を手放すことで、借りたお金を返済しない選択ができます。
返済が難しい時や返済の負担を避けたい時に、柔軟な選択ができるのはキャッシングにはない魅力です。
信用情報に利用履歴が記録されない
質屋の借入履歴は信用情報に記録されないため、新たなローンを組む際に悪影響を及ぼしません。
借入の記録が信用情報に残っていると、新たな借入が難しくなったり、住宅ローンや自動車ローンの限度額が下がったりなどのデメリットが生じます。
信用情報を気にせず気軽に利用できるという点では、キャッシングよりも質屋の方が優れています。
審査を受けなくても利用できる
担保を提供してお金を借りる仕組みになっているため、審査を受ける必要がありません。
収入がない方や過去に返済の延滞をした方など、審査に通りにくい状況にある場合には、審査なしで使える質屋がおすすめです。
借入まで短時間で済ませられる
質屋では、店舗で品物の査定を受けて、その場で現金が受け取れるため、短時間で手続きが済ませられます。
審査結果を待つ時間も不要で、査定もスピーディに済ませられるのが魅力です。
ちなみに、まるみや商店では、来店から融資まで15分程度で完了いたします。
借りすぎの心配がない
担保価値以上の借入はできないため、借りすぎの心配はありません。
同じ品物を使って繰り返し借入を受けることはできますが、新たな借入は返済が完了してからでないとできません。
借りすぎで多重債務に陥るのが不安に感じる方は、借りすぎの心配がない質屋がおすすめです。
キャッシングを利用する5つのメリット

キャッシングを利用するメリットとしては、主に以下の5点が挙げられます。
質屋と比べてキャッシングにはどのような魅力があるのか、詳しく見ていきましょう。
利用枠の範囲内で自由に借入金額を決められる
キャッシングでは、設定された利用枠の範囲内で自由に借入金額を決められます。
例えば、利用枠が50万円であれば、必要に応じて「5万円」や「10万円」など、利用枠の範囲内での借入が可能です。
必要な時に必要なだけ借入ができるため、返済も計画的にできますし、利息が高くなる心配もないでしょう。
担保になる品物がなくても借入ができる
担保や保証人を用意しなくても、お金を借りることができます。
審査を受けて返済能力が十分にあると認められれば借入ができるため、基本的に正社員で働いているなどで定期収入を得ている方であれば問題なく利用できます。
金利を低く抑えられる
キャッシングの方が質屋よりも金利を低く抑えられます。
特に、銀行カードローンだと利用枠に応じて、年利1.5%~15%程度の金利が設定されるため、利息の負担を抑えて借入ができます。
来店しなくても借入/返済ができる
キャッシングは店舗だけでなく、ネット完結での利用もできます。
スマホアプリから申し込みや借入ができるサービスもありますし、ネットバンキングを通じた返済も可能です。
質屋のようにお店に行くのが前提のサービスではないため、使い勝手の良さに魅力があります。
返済計画が柔軟に立てられる
借入金額に応じて返済回数や金額を柔軟に設定できるため、柔軟に計画を立てられるのが魅力です。
「短期間で返済して利息を抑える」「返済回数を増やして毎月の負担を軽減する」など、使い方に応じて自分に合った返済スタイルが決められます。
質屋とキャッシングどっちがおすすめ?

質屋とキャッシングの特長を踏まえて、どちらのサービスがおすすめなのかを解説します。
自分がどちらに当てはまるかをチェックして、利用するサービスを選んでみてください。
質屋がおすすめな人
質屋がおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 審査なしでお金を借りたい人
- その場ですぐに現金を受け取りたい人
質屋では、品物を担保に入れるため、審査を受けずにお金が借りられます。
収入や信用情報に不安があって、審査に通る自信がない方でも、担保価値のある品物さえあれば、誰でも資金調達が可能です。
また、来店から査定を受けて現金を受け取るまで短時間で済ませられるため、すぐに現金を受け取りたい方にも向いています。
キャッシングがおすすめな人
キャッシングがおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 来店せずにお金を借りたい人
- 借入金額を自分で決めたい人
キャッシングは、パソコンやスマホからでも申し込みができるため、来店せずにお金を借りたい人に向いています。
審査に通過すれば、利用枠の範囲内で自由にお金が借りられるため、外出先で現金が必要になった場合でも、コンビニなどを使って借入ができます。
また、借入金額も自分で決められるため、必要な分だけ借りたい方にもおすすめです。
質屋とキャッシングの違いに関するよくある質問
質屋とキャッシングの違いに関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。
質屋とキャッシングの利用で必要な書類は?
質屋もキャッシングも利用の際には、本人確認書類が必要です。
また、キャッシングでは一定以上の借入希望額を申し込む場合には、収入証明書(源泉徴収票や給与明細書など)の提出が求められます。
質屋とキャッシングの返済が遅れた場合どうなる?
質屋の場合は、利息分のみを返済することで借入期間を延長することができます。
返済が遅れても催促などはなく、期限内に返済が行われない場合は、担保に入れた品物の所有権が質屋側に移ります。
キャッシングの返済が遅れた場合には、メールや電話などを通じて返済の催促が行われ、遅れた期間分の遅延損害金の支払いが求められます。
質屋とキャッシングの借入上限はある?
質屋では、担保に入れる品物の価値が借入上限となります。
一方でキャッシングの借入上限は、利用者の返済能力や信用情報、総量規制(年収の1/3)によって利用枠が定められます。
質屋とキャッシングは何歳から利用できる?
質屋とキャッシングは基本的に未成年は利用できません。
また、法的な成年年齢は18歳ではありますが、業者によって利用年齢が「18歳以上」または「20歳以上」と異なるため、確認が必要です。
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質屋とキャッシングの違いについて解説しました。
借入金額や金利などの違いもありますが、「質屋は審査なしでお金が借りられる」というのは、大きな違いなのではないでしょうか。
審査に不安があってお金が借りられない方でも、価値のある品物を所有していれば、質屋を通じてスムーズに資金調達ができます。
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