時計の精度について

2014/11/09

大阪天満【ロンド】のブログです。

折角の週末が雨・・・

本日仕事のサカイには関係ありませんが(・ω・)

機械式腕時計において、メーカーが自社自慢する

ポイントにはデザイン、機能などいくつかありますが、

自社技術の高さも大きなポイントであり、

それは難易度の高い機構を搭載したり、あるいは

時間の精度を上げる、であったりします。

歯車の組み合わせで動く機械式時計、如何に

精度を上げるか、そこに各社は様々な工夫を凝らして

力を注いでいます。

  ・新素材の開発により精度を上げる

  ・パーツの完成品精度を上げることで、歯車の噛み合わせを       良くして精度を上げる

  ・ゼンマイのトルクパワーで強引に精度を上げる

  ・新しい機構を開発して精度を上げる、

などなど・・・・。

そもそも時計の本来の機能である”時間を表示する”には、

時間を正しく刻んでいることが大前提であり、

時計の肝でもあります。

その精度を基準を設けて評価しよう!というのが

各機関が行っている精度の検定試験です。

一般的によく知られているROLEX、

その文字盤の6時側のプリントを読んでみてください。

CHRONOMETER(クロノメーター)文字が

プリントされていますよね?

それが精度の検定試験を受けた証です(^^)

ROLEXはCOSC(コスク)と略して呼ばれることが多い

スイスクロノメーター検定協会の試験をパスした

ムーブメントを使用しています。

COSC以外にも検定試験を実施している機関は存在し、

有名なところではジュネーブシールでしょう。

無題

まあジュネーブシールは精度以外の部分も

評価の対象であり(仕上や生産地など)、精度に

フォーカスするならばCOSCと同じなので、

ジュネーブシールが刻印されているからCOSCより高性能!

というのとはちょっと違います、勘違いされがちですが(・ω・)

ただ、ジュネーブシールを刻印できるメーカーが

パテックフィリップやロジェ・デュブイ、

ヴァシュロン・コンスタンタンなど

極限られた錚々たるメーカーのみ、というのが

ジュネーブシールに箔を付けたというのが

本当のところだと思います(-ω-)

パテック・フィリップはすでに離脱しましたが・・・。

他にもショパールなどが所属するカリテフルリエ財団が

行う検定試験、フランスやドイツの天文台が実施する

検定試験、セイコー独自のグランドセイコー規格や

パテック・フィリップ独自のパテック・フィリップシール

PPシール

などの自社独自基準で精度をアピールするメーカーなどがあります。

とはいえ、COSCを採用しているメーカーが一番多く、

オメガやブライトリングもCOSCですね~(^^)

一番目にする機会が多いと思います。

ちなみにこの時計の精度、あくまでもメーカー出荷時の

完全新品の状態での精度です(-ω-)

よくROLEXはクロノメーター規格を通過しているから

ずっと精度が良い、と勘違いされている方がいます。

個人の手に渡ると使用状況が違いますし、そもそも

パーツは磨耗・劣化するものです。

当然精度は変化します。

メーカーでオーバーホールしても、すべてのパーツを

新品交換するわけではありません。

なので、メーカーでオーバーホールしたから

精度は新品と同じだ!というのも間違いです(-ω-)

ムーブメントそのものをそっくり新品と入れ替えない限り、

厳密にはクロノメーター規格の精度を保てないのです・・・。

もっと言うなら新品でもケーシングした時点で精度は変化しています。

なぜならCOSCの検定試験はムーブメントの状態で行われるから・・・

そういった意味において、精度の検定試験ってあまり意味ないやん、

と個人的には思ったりしちゃいます・・・・(-ω-)

検定機関によってはケーシング状態での精度テストを

行っているところもありますが、それとて時間の経過とともに

精度は変化します。いずれにしましても、精度は変化するものであり

永遠に新品状態の精度を維持することは不可能であり、

単純に、長期間にわたり正確な時間が知りたい!のであれば

クォーツ時計のほうがよっぽど優れています(・ω・)

是非是非腕時計の購入を検討されている方は

長い目で見て(ブランドの価値、メンテナンスコストなど)

自分の目的に合った最良のモノを探すことを

オススメします(^^)

 

 

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