大阪天満【ロンド】のブログです。
折角の週末が雨・・・
本日仕事のサカイには関係ありませんが(・ω・)
機械式腕時計において、メーカーが自社自慢する
ポイントにはデザイン、機能などいくつかありますが、
自社技術の高さも大きなポイントであり、
それは難易度の高い機構を搭載したり、あるいは
時間の精度を上げる、であったりします。
歯車の組み合わせで動く機械式時計、如何に
精度を上げるか、そこに各社は様々な工夫を凝らして
力を注いでいます。
・新素材の開発により精度を上げる
・パーツの完成品精度を上げることで、歯車の噛み合わせを 良くして精度を上げる
・ゼンマイのトルクパワーで強引に精度を上げる
・新しい機構を開発して精度を上げる、
などなど・・・・。
そもそも時計の本来の機能である”時間を表示する”には、
時間を正しく刻んでいることが大前提であり、
時計の肝でもあります。
その精度を基準を設けて評価しよう!というのが
各機関が行っている精度の検定試験です。
一般的によく知られているROLEX、
その文字盤の6時側のプリントを読んでみてください。
CHRONOMETER(クロノメーター)文字が
プリントされていますよね?
それが精度の検定試験を受けた証です(^^)
ROLEXはCOSC(コスク)と略して呼ばれることが多い
スイスクロノメーター検定協会の試験をパスした
ムーブメントを使用しています。
COSC以外にも検定試験を実施している機関は存在し、
有名なところではジュネーブシールでしょう。
まあジュネーブシールは精度以外の部分も
評価の対象であり(仕上や生産地など)、精度に
フォーカスするならばCOSCと同じなので、
ジュネーブシールが刻印されているからCOSCより高性能!
というのとはちょっと違います、勘違いされがちですが(・ω・)
ただ、ジュネーブシールを刻印できるメーカーが
パテックフィリップやロジェ・デュブイ、
ヴァシュロン・コンスタンタンなど
極限られた錚々たるメーカーのみ、というのが
ジュネーブシールに箔を付けたというのが
本当のところだと思います(-ω-)
パテック・フィリップはすでに離脱しましたが・・・。
他にもショパールなどが所属するカリテフルリエ財団が
行う検定試験、フランスやドイツの天文台が実施する
検定試験、セイコー独自のグランドセイコー規格や
パテック・フィリップ独自のパテック・フィリップシール
などの自社独自基準で精度をアピールするメーカーなどがあります。
とはいえ、COSCを採用しているメーカーが一番多く、
オメガやブライトリングもCOSCですね~(^^)
一番目にする機会が多いと思います。
ちなみにこの時計の精度、あくまでもメーカー出荷時の
完全新品の状態での精度です(-ω-)
よくROLEXはクロノメーター規格を通過しているから
ずっと精度が良い、と勘違いされている方がいます。
個人の手に渡ると使用状況が違いますし、そもそも
パーツは磨耗・劣化するものです。
当然精度は変化します。
メーカーでオーバーホールしても、すべてのパーツを
新品交換するわけではありません。
なので、メーカーでオーバーホールしたから
精度は新品と同じだ!というのも間違いです(-ω-)
ムーブメントそのものをそっくり新品と入れ替えない限り、
厳密にはクロノメーター規格の精度を保てないのです・・・。
もっと言うなら新品でもケーシングした時点で精度は変化しています。
なぜならCOSCの検定試験はムーブメントの状態で行われるから・・・
そういった意味において、精度の検定試験ってあまり意味ないやん、
と個人的には思ったりしちゃいます・・・・(-ω-)
検定機関によってはケーシング状態での精度テストを
行っているところもありますが、それとて時間の経過とともに
精度は変化します。いずれにしましても、精度は変化するものであり
永遠に新品状態の精度を維持することは不可能であり、
単純に、長期間にわたり正確な時間が知りたい!のであれば
クォーツ時計のほうがよっぽど優れています(・ω・)
是非是非腕時計の購入を検討されている方は
長い目で見て(ブランドの価値、メンテナンスコストなど)
自分の目的に合った最良のモノを探すことを
オススメします(^^)
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