質屋のメリットとデメリットとは?即金できるって本当?

2024/05/13

質屋のメリットとデメリットを知っていますか?
質屋のメリットとデメリットについて詳しく知っている方は少ないと思います。
そんな方向けに質屋のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
すでに詳しい方は、改めて確認するつもりで読んでみて下さい。

今回は以下の内容について解説していきます。

・質屋のメリット
・質屋のデメリット
・質屋を利用する時の注意点

質屋のメリット

取り立ての心配なし

返済期日にお金を返せなくても、担保の品物が質屋の所有になるだけで、取り立てに来ることはありません。
質屋は、「返済があってもなくても問題ない」という立場を取っています。
取り立てが来るかどうかは、精神的な安心感に大きく影響します。

家族に知られずに利用可能

質屋で品物を現金化しても、家族に知られることはありません。
家に郵便物が届くこともなく、取り立てが来ることもありません。
借金を誰にも知られたくないという気持ちは理解できますが、金銭的な問題がある場合は、一人で抱え込まずに家族に相談することをおすすめします。

金融機関での借入が難しい人でも利用可能

お金に困っている場合、金融機関で融資を受けるのが一般的ですが、それができない人も多くいます。
過去に金融事故を起こした人は通常、融資を受けることが難しいですが、質屋なら問題ありません。
質屋は、しっかりと担保を用意してもらえれば、損することはないと理解しているため、融資を申し込む人を選びません。

手数料が発生しない

質屋でお金を借りる際に手数料が発生しません。
通常、金融機関では手数料や印紙代などが発生し、それが借りたお金に上乗せされます。
また、担保として提供する品物の鑑定は無料で行われるので、安心して利用できます。
査定額に納得できない場合でも手数料は発生しません。
悪徳業者も存在するため、不安な場合は査定前に確認することをおすすめします。

信用情報機関に記録が残らない

消費者金融でお金を借りると、借入の全てのデータが記録されます。
その頻度が多いと、借入が難しくなります。
しかし、質屋でお金を借りても信用情報機関に記録が残りません。
厳しい審査なしでお金を借りられるのは大きなメリットです。

買取業者としても活用可能

預けた品物を必ず取り戻さなければならないというルールはありません。
最初から手放しても良いと思うものであれば、買取業者として利用することも可能です。
しかし、買取専門業者と比較すると見積もりが低くなることが多いため、複数の業者と比較してから決めることをおすすめします。
売却を決断できない場合でも、3ヶ月程度の猶予期間があるので、その間にじっくりと決断することも可能です。

即日即金

すぐに現金化できるのも質屋のメリットです。
ある程度の金額を借りるには、買取額が高い物を売る必要があります。
しかし、後から収入があり今日お金が必要な人にとっては上手く活用できれば便利です。

質屋のデメリット

預ける物が必要で返済期限が過ぎると、預けた品物は戻らない

質屋でお金を借りる場合、預ける物を準備する必要があります。
質屋の大半は、基本的な保管期間を3ヶ月と定めています。
利息を支払うことで期間を延長することも可能です。
質屋営業法の第16条2項により、質流れの期限を3ヶ月未満に設定してはならないと規定されているためです。
返済が期限までに完了しない場合、預けた品物は自動的に質流れとなり、所有権が質屋になります。
質流れには事前の通知はなく、一度質流れになった品物を返却してもらうためにお金を支払うことはできません。
しかし、この質流れのシステムにより、返済義務が発生しないというメリットもあります。

金利が高い

質屋の金利は、消費者金融よりも非常に高いというデメリットがあります。
質屋の金利は質屋営業法に基づいて設定され、法律上では年率109.5%まで設定することが許されています。
質屋は通常、月利で金利を提示しますので、上限金利は月利9.0%となります。
カードローンの場合、最高でも年率20.0%なので、年率108%の質屋と比較すると、非常に低いことが分かります。

利息の日割り計算がない

質屋は利息の日割り計算を行いません。
そのため、お金を借りた翌日に返済しても、利息は3ヶ月分とられます。
例えば、月利9.0%で10万円を借りた場合、借入期間が1日であっても27,000円(9,000円×3ヶ月分)の利息が必要となり、合計で127,000円を返済しなければなりません。

お店に直接行く必要があり定休日がある

買取店のように宅配で買取が難しいため直接お店に行く必要があります。
定休日もあるため、今日お金が必要という時に定休日だった場合活用できない可能性もあります。

質屋を利用する時の注意点

担保の評価額を超える借入は不可能

担保の評価額を超えて借りることはできません。
質屋は、貸した金額が必ずしも返済されるとは限らないことを認識しており、「この価格なら買取も可能」という微妙なバランスで評価額を決定します。
大きな金額を借りる場合、それ相応の価値のある品物を預ける必要があります。
もちろん、預ける側にもリスクが伴います。

利息は年率ではなく月率

金融機関でお金を借りる際、利息は通常年率で表示されますが、質屋では月率です。
通常、質屋の利息は1〜10%に設定されています。年率換算するとかなり高い利息になりますので、返済を先延ばしにすると、知らず知らずのうちに返済額が増えてしまいます。
返済の見込みがすぐにある場合は問題ありませんが、そうではない場合は、物を手放すことも検討しましょう。

月利の計算方法は2種類

利息は月利で表示されると説明しましたが、注意するのは、月の計算方法です。
月利の計算方法は2種類あり、一つは借りた月数(1ヶ月未満は切り上げ)に対して利息が計算される満月計算、もう一つは借りた月数(歴月)に対して利息が計算される暦月計算です。
例えば4/15に融資を受け、6/10に返済した場合、満月計算では2ヶ月分の利息で済むのに対し、暦月計算では3ヶ月分の利息が発生します。

担保にできるものは限定されている

どんなものでも担保にできるわけではありません。担保として受け入れられるのは、「一般的に価値があると認識されるもの」です。
具体的には、ブランドのバッグや財布、高級時計、ジュエリー、絵画などが該当します。
店舗によっては電化製品やカメラなども対象になります。

質流れのタイミングは必ずしも3ヶ月ではない

基本的に質流れ(担保の所有権が質屋に移ること)は、融資を受けてから3ヶ月と設定されています。
しかし、返済期日を短く設定している店舗も存在します。
「3ヶ月後に返済に行ったら既に質流れになっていた」という事態を避けるために、初めの段階で期日を確認しておきましょう。

偽質屋も存在する

偽質屋も存在します。
偽質屋の手口は、ほとんど価値のないものを担保として受け取り、お金を貸した後、返済期間内に返済されなかった場合に取り立てにきます。
通常、質流れになったら返済義務はなくなりますので、その後質屋が取り立てに来ることはありません。
窓口では親切な笑顔を見せていても、裏では何をするか分からない業者も存在します。
価値がないと思っていた商品に高い評価額がついた場合は注意が必要です。
利用する前に口コミなどを調べておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、質屋のメリットとデメリットについて詳しく紹介しました。
質屋のメリットとデメリットについて詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
大阪で質屋を探しているなら、まるみや商店にご相談下さい。