質屋で偽物鑑定はしてくれる?偽物が持ち込まれた時の対応も紹介

2024/05/08

質屋で偽物鑑定をしてくれるのかどうかを知っていますか?
質屋で偽物鑑定をしてくれるのかどうかについて詳しく知っている方は少ないと思います。
質屋で鑑定だけしてくれるの?と疑問に思っている方向けに質屋で偽物鑑定をしてくれるのかどうかについて詳しく解説します。
すでに詳しい方は、改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
合わせて、偽物のブランド品が持ち込まれた時の対応なども解説していきます。

今回は以下の内容について解説していきます。
・質屋で偽物鑑定をしてくれる?
・偽物が持ち込まれた時の対応方法
・偽物が持ち込まれた時のトラブル事例
・偽物を見分ける基本的なコツ
・種類別の偽物の見分け方
・購入したブランド品が偽物だった時の対処法や知っておきたい豆知識
・並行輸入品と正規品の違いとそれぞれの流入ルートとは?

質屋で偽物鑑定をしてくれる?

お店によっては本物かどうかの鑑定だけは行っていない場合があります。
そのため、事前に査定のみでも対応してもらえるかを確認してみて下さい。

偽物が持ち込まれた時の対応方法

個人で偽物を持つことに関しては問題ないですが、偽物の販売、買取は原則禁止です。
偽物や疑わしい物は買取や質預かりができません。
偽物と言ってしまうとトラブルの元になってしまうことが多いです。
そのため、質屋や買取店では、偽物である事をはっきりと言わないのが一般的です。
あくまで、弊社の基準では買取りが出来ない品物ですといった言い方になり、正規店が偽造品対策で作りを変えてみたり、様々な変化があるので全ての物を偽物と本物に見分けることができません。
そういった場合でも、弊社ではお買取りが出来ない品物ですと言われることもあります。
まるみや商店でも本物か偽物かははっきりと言う事ができません。
しかし、正直に話していただけたら無料で鑑定します。

偽物が持ち込まれた時のトラブル事例

過去には、以下のようなトラブル事例がありました。
まるみや商店「これは偽物です」
お客様B「A店で購入したのに騙された!」
その後、A店から電話があり「Bさんが来て、まるみや商店で偽物だと言われたので返品してほしいと言われた!どうしてくれるんだ!!」とクレームが来た事もありました。
上記のようなトラブルに巻き込まれないように一般的には「偽物です」「コピーです」とは言わないお店がほとんどです。
一概に偽物という訳ではなくて判断がつかない事もあり、最近では「某フリマアプリで購入したが本物かどうか見てほしい」という依頼もあり、お客様は悪いと思ったのかその事を隠しており最後に教えてくれました。基本的には正直に話してもらえるとこちらも正直にお話しします。

偽物を見分ける基本的なコツ

ブランドの象徴的なロゴや文字体、シリアルステッカーの存在やシリアル番号の彫刻、そして縫製の精密さと素材の品質は、商品が本物か偽物かを判断する重要な要素です。
偽物のブランドマークは本物を模倣していますが、デザインには微細な違いが存在します。
その線の細さや大きさを注意深く比較することが重要です。
さらに、シリアルステッカーやシリアル番号に何か異常があれば、それは偽物である可能性が高いと考えられます。
不自然な数字やアルファベットが含まれていないか、または文字体が正しいかどうかを確認しましょう。
加えて、偽物は多くの場合、縫製が雑で低品質な素材が使用されています。
そのため、ほつれ、柄のズレ、素材特有の臭いなどから偽物を見抜くことが可能です。

種類別の偽物の見分け方

種類別の偽物の見分け方は以下の通りです。
・ブランドバッグと財布
・ブランド時計
・宝石

ブランドバッグと財布

全体的なバランスが悪く、既製品の部品をつなぎ合わせていることが多い偽物のブランドバッグや財布は、内部の縫製が雑で、ステッチ(縫い目)が粗いことが特徴です。
また、内ポケットやタグの位置、大きさが異なることや、スタッズの配置が異なること、ファスナーのサイズ・ボタンやビスなどの形状が不自然であることも見分けるポイントです。
ルイ・ヴィトンのバッグや財布には、アルファベットと数字の組み合わせによるシリアルナンバーが印字されているものが多いですが、2021年からはシリアルナンバーが廃止され、埋め込み型のRFIDタグ(ICチップ)の導入が始まったため、シリアルナンバーがないからといって必ずしも偽物とは限りません。
ルイ・ヴィトンだけでなく、バッグや財布の偽物を見分けるためには、柄の配置やプリントのムラ、チェーンの長さなど、細かな部分に注目することが重要です。

ブランド時計

腕時計の偽物を見分けるためには、ルーペで拡大して確認する必要があります。
偽物のブランド時計は、研磨が荒く、肌ざわりが悪いこと、秒針の動きが悪く、カチカチと動くこと、塗装にムラや塗り残しなどがあり、均一ではないことが特徴です。
本物のブランド時計の秒針は文字盤の上をすべるように動くのに対し、偽物は「チクタク」と1秒ごとに刻む動きをするものが多いです。
また、細部の塗装が雑であれば、偽物である可能性が高いです。
例えば、高級ブランド時計であるロレックスの製品には、風防(表面のガラス)の6時付近に、王冠マークの透かしが小さく施されています。
本物の透かしは肉眼では見えないほど繊細であるため、あまりにも目立つ場合などは偽物と見分けることが可能です。
また、ロレックスのリューズには浮き彫りの王冠マークがあり、このマークが浮き彫りではなく刻印である場合には偽物と判断できます。

宝石

宝石を見分けることは非常に難易度が高く、鑑定士でさえ困難なケースもあります。
偽物の宝石は、ルーペで確認した際に不純物がある、もしくは見当たらないこと、側面などに貼り合わせた痕跡があること、コーティング処理の形跡があることが特徴です。
例えば、カルティエのジュエリーであれば、ダイヤモンドをはめ込んだ裏側の穴が平らになっています。
この六角形の穴が歪んでいたり、加工が荒かったりすれば、偽物であると言えるでしょう。
また、カルティエで使用されているダイヤモンドはIFからVS2クラスであり、ルーペで拡大しても欠点はほとんど見つかりません。
一方で、天然石であれば多少の不純物や筋が見られるものもあるため、宝石ごとの特徴と照らし合わせる必要があります。
本物のブランドジュエリーであれば、開閉部分の金属の処理も丁寧で、身につけた際に痛みや違和感を感じることはありません。
宝石だけに着目せず、金具部分や全体の造りなどをよく観察することも大切です。

購入したブランド品が偽物だった時の対処法や知っておきたい豆知識

商標法とは?

ブランドの偽物のブランド品を作成や販売する行為は違法です。
偽物のブランド品を購入した場合はどうなるかというと偽物のブランド品の作成や販売は禁止されていますが、購入者に対してはこの法律は適用されません。
つまり、偽物のブランド品であることを認識していても、個人的な使用目的であれば違法とは見なされない可能性があります。
ただし、偽物のブランド品を知って購入し、それを他人に転売して利益を得た場合は、個人的な使用とは見なされません。

関税法とは?

関税法によると、偽物ブランド品の「輸入」は一切禁止されています。
個人が海外から偽物のブランド品を日本に持ち込むことも違法となります。
重要なのは、「その商品が偽物のブランド品であることを認識して購入したかどうか」です。
偽物のブランド品であることを認識してそれを日本に持ち込んだ場合、罰せられる可能性があります。
しかし、その証明は困難です。
したがって、海外で正規品よりも安価に販売されているからといって、安易にブランド品を購入するのは避けるべきです。

フリマアプリで偽物のブランド品が届いた時は?

最近では、ネットのフリマアプリやオークションで様々な商品が取引されています。
その中には、偽物のブランド品も含まれています。
写真だけでは本物か偽物のブランド品か判断するのは難しく、安価な商品に惹かれて購入した結果、偽物のブランド品だったというケースもあります。
もし、本物だと思って購入した商品が偽物のブランド品だった場合、購入した商品が偽物のブランド品だった場合、返品が可能です。
重要なのは、受け取り評価をする前に、取引メッセージで出品者に商品が偽物のブランド品であるため返品したい旨を伝え、商品を返送することです。
出品者が返品した商品を受け取ったことが確認できれば、取引は終了となります。
受け取り評価をしてしまうと、代金が相手に振り込まれてしまうので注意が必要です。
出品者の中には、「返品不可」と商品説明欄に記載している人もいますが、規定ではそのような記載は禁止されています。
したがって、出品者が「返品不可」と記載している場合でも、偽物のブランド品が送られてきた場合は、フリマアプリの規定に基づき返品が可能です。
もし、出品者が返品に応じなかった場合、フリマアプリに問い合わせをすれば返金してもらえます。
これも受け取り評価をする前に行うべきです。

偽物ブランド品の販売をしてしまうとどうなる?

偽物のブランド品であることを認識していてフリマアプリなどで販売した場合、偽物のブランド品を個人で購入すること自体は違法ではありませんが、その偽物のブランド品を販売した時点で、個人であっても処罰の対象となります。
偽物のブランド品を販売して利益を得る行為は、悪質な業者と同じです。

偽物ブランド品の買取店への売却してしまうとどうなる?

ブランド品の買取店や質屋には、偽物のブランド品が頻繁に持ち込まれます。
偽物のブランド品であることを知らずに持ち込むケースと、偽物のブランド品であることを認識して持ち込むケースがあります。
買取店は偽物のブランド品であっても商標権がないため、「これは偽物のブランド品です」とは言いませんが、商品の状態が良好であっても、買取を断られる場合は、商品が偽物のブランド品である可能性が高いです。

ネットで偽物を購入した場合関税で没収されてしまうことがある

ネットなどで偽物のブランド品を購入した場合、知らずに購入した場合でも、その商品が税関で押収されることがあります。
これは、偽物ブランド品を日本に持ち込むことを防ぐための措置です。

クレジットカードで偽物のブランド品の購入をしたら止められる?

ネットでの買い物は、クレジットカードでの支払いが一般的になっています。
販売業者が偽物のブランド品を販売して利益を得ている場合、消費者を保護する必要があります。
偽物のブランド品を知らずに購入した場合は、「詐欺」に遭ったとみなされ、購入者を保護する手続きが必要となります。
これを「抗弁権の接続(抗弁の対抗)」と呼びます。
この手続きは、商品の購入者が販売業者との間で生じた事由を持ち、代金を立て替えて請求しているクレジットカード会社に対抗できる制度です。
この制度を利用して、「購入した商品が偽物のブランド品であるため代金を支払わない」という「抗弁」をクレジット契約に依頼することができます。
これが有効に行われると、クレジットカード会社は購入者の口座から代金の引き落としを停止することができます。
本物だと思って購入したのに偽物のブランド品が送られてきた「詐欺」に遭った形となるため、このような制度がなければ消費者を保護することはできません。
もし、届いた商品が偽物のブランド品だった場合は、クレジットカード会社のコールセンターに電話して相談しましょう。

偽物のブランド品の中には、スーパーコピーがある

偽物のブランド品の中には、スーパーコピーとその精巧さから一見して偽物と見分けがつかないものがあります。
従来のコピー品とは異なり、高品質な素材を使用し、技術力を持つ職人によって作られています。
そのため、以前は明らかだった質感や縫製の違いが目立たなくなっています。
近年では、「N級品」と呼ばれる、本物と同じ素材を使用した見分けがつかない製品も増えてきました。
製品は、正規のブランド品の約1/10の価格であるため、注目を集めています。
スーパーコピーの購入自体は違法ではありませんが、その販売は違法行為となります。
購入代金が犯罪に利用される可能性もありますし、ブランドの価値を損なうことにもつながります。
そのため、どれだけ安価であっても、違法商品の購入は避けるべきです。
また、これらのコピー品を販売しているサイトの中には、支払いを受け取った後に商品を送らない詐欺サイトも存在します。
購入時に提供した個人情報やクレジットカード情報が悪用されるリスクもあるため、これらのサイトの利用は避けるのがおすすめです。

並行輸入品と正規品の違いとそれぞれの流入ルートとは?

並行輸入品と正規品の違いは、日本国内への流入ルートの違いなどです。

並行輸入品の流入ルート

並行輸入品は、以下の手順で日本に入り、消費者に届けられます。

①海外のブランド商品が、海外のブランド直営店や正規代理店で販売されます。
②ブランドと無関係の並行輸入企業や個人が購入します。
③購入したブランド商品が日本に輸入されます。
④日本で小売店や個人がそれを販売します。

上記の手順からわかるように、ブランド商品が日本に輸入される際、正規の代理店を経由せず、「ブランドと全く無関係の第三者」によって日本に輸入されるのが主な特徴です。

正規品の流入ルート

正規品は、以下の手順で日本に入り、消費者に届けられます。
①海外のブランド商品が、日本の正規代理店によって輸入されます。
②日本の正規販売店がそれを販売します。
正規品の場合、「ブランドが指定した正規代理店」によって日本に輸入されます。
並行輸入品とは異なり、第三者が介入しないのが主な特徴です。

並行輸入品は法的に許可されている?

並行輸入品と正規品の流入ルートを見てきましたが、「正規代理店を経由せずに輸入される並行輸入品は合法なのか?」という疑問が生じるかもしれません。
結論から言うと、並行輸入品は合法とされています。
その理由は、並行輸入品は「海外のメーカーで合法的に製造された商品」が、「関税が発生する合法的な輸入」を通じて日本に入ってくるからです。

まとめ

今回は、質屋で偽物鑑定をしてくれるのかどうかについて詳しく紹介しました。
質屋で偽物鑑定をしてくれるのかどうかについて詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
質屋などで仮にブランド品の偽物が持ち込まれたとしても、偽物とは言わない可能性が高いです。
質屋で本物かどうか確認するために査定のみお願いする方もいるかもしれませんが、お店によっては対応可能です。
まるみや商店では、正直に話していただければ相談(鑑定)にのる事もできますので、お気軽にご相談下さい。

紹介した内容を参考にして質屋で偽物鑑定をしてくれるのかどうかについての知識を深めて下さい。