ジュエリーに使われる貴金属について。<その1>

2016/11/20

天六、質・買取まるみやのサカイです。

 

今日は11月とは思えないくらいの気温。

皆様、健康管理にはどうぞお気を付けを・・・

今日はジュエリーに使われる貴金属について

書こうと思います。

 

目次

1:貴金属とは

2:品位について

3:品位の表示について

4:特殊な品位について

 

1:貴金属とは

貴金属とは国際標準化機構ISOや内容をほぼ同じくする

日本工業規格JISで明確に定められており、

金、銀、プラチナとプラチナに近いロジウムなどの白金族の

8種類と決められています。つまりそれ以外の素材は「貴金属」と

呼べないということですね。

 

2:品位について

純粋な金やプラチナはそのままでは柔らかすぎて、

ジュエリーとしては耐久の面で不適格です。

他の金属を混ぜて合金とすることにより硬度を上げます。

その貴金属と混ぜた他の貴金属(割り金といいます)の割合によって

貴金属の品位が決まります。

つまり全体の何%が貴金属なのか?それを表すのが品位です。

リングなどによく彫られているK18やPt900がそれに当たります。

 

3:品位の表示について

貴金属の品位はカラットか千分率(‰、パーミル)で表示されます。

プラチナや銀は千分率で表示されており、例えばプラチナのジュエリーで

Pt900と彫られている場合、全体の900/1000がプラチナで、残りの100/1000が

別の金属、割り金ということになります。

一方金については、千分率表示だけでなくカラット表示の2つあります。

カラット表示の場合は24分率での表示であり、例えばK18だと

全体の18/24が金であり、残りの6/24が割り金ということになります。

ここでカンの鋭い方なら「18/24って0.75だから750/1000と同じでは?」と

気づくと思います。まさにその通りでK18=750であり、海外ジュエラーのほとんどは

K18とは表示せず750を表示しています。カラットと千分率の対比は調べれば

すぐ出てくると思いますので、そちらで確認してみてください。

それぞれの貴金属には標準品位がキチンと決められており、

金だと12段階、プラチナは4段階、銀は5段階に区分されています。

貴金属は財産としての一面も持ち合わせているので、厳格に明文化されています。

 

4:特殊な品位について

K18やPt900といった決められた表示以外の表示がされていることがあります。

銀でSterling(スターリング)と表示されていたり、単にPt、あるいはPlatと

表示されているものです。スターリングとはAg925の銀合金のことです。

PtやPlatはアメリカで使われている表示で、プラチナの含有率が

850/1000~500/1000と品位が低いものですが、商慣行として認められているので

上述の標準品位から外れますが、使用を認められています。

中国で主に見られる足金(そくきん)は、990/1000と中国の国家標準で

定められていますが、信じるかどうかはあなた次第・・・。

また東アジアから東南アジアで製造された金製品は、俗称「支那金」と

呼ばれており、現地では純金扱いで販売さているそうですが、

実際にはK22~20前後の金含有量なので、お気を付けを・・・・

 

他にも書きたいことが沢山ありますが、長くなりそうなので

機会を改めたいと思います。

 

 

 

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